『近赤外有機EL素子』の開発は、国立研究開発法人科学技術振興機構・戦略的国際共同研究プログラム(JST SICORP)の支援を受けて、山形大学と当社、及び、ドレスデン工科大学とゼノリクス社(ドイツ)の4者で、2020年10月から2024年3月まで進めてきた国際共同研究です。
当社は、駆動回路の開発を担当しました。
今回開発した素子は、発光ピーク波長769ナノメートル、最大外部量子効率10%、寿命4800時間以上を実現し、実用レベルの性能を得ることに成功しました。
この素子は、センサや近赤外分光器用の発光デバイスとして、従来のハロゲンランプと置き換えることにより、将来的に測定機器の小型化、薄型化やフレキシブル化が可能になります。
また、近赤外分光センサとの組み合わせで、『食品分野での糖度やアルコール度数などの計測』、『プラスチックや衣服の繊維などの判別』、といった応用が期待されます。
今回、開発成果の発表として、2024年3月5日~3月7日にドイツ・ミュンヘン見本市会場(メッセ・ミュンヘン)で行われた『LOPEC 2024国際見本市』において、試作品の展示を行いました。
関連サイト
山形大学 プレスリリース
日独国際共同研究プログラムで開発した「近赤外有機EL素子」をドイツ・ミュンヘンで行われる国際展示会 LOPEC2024に出展
電波新聞(有料記事)
山形大が近赤外有機EL素子の開発成功 実用レベルの発光効率や寿命実現